五色の「ひらひら」
端午の節句に屋外に飾られる鯉のぼり。
日本の風物詩ですね。
年々少なくなる気がしますが、今年、ご覧になりましたか?
その鯉のぼり。
男児の立身出世を願った鯉は解るけれど、
一番上に飾られるカラフルな「ひらひら」は鯉なのか何なのか?と思ったことのある方、
多いのではないでしょうか。
あの「ひらひら」、「吹き流し」という名前がついていますが、
五行説(五行思想)を起源としており、魔除けの役割なのだそうです。 五行説とは、古代中国の「木・火・土・金・水 の5つの元素が互いに助けあったり、
打ち消し合ったりしながら、全ての物事が循環している」という思想。 それぞれ、 ● 木=青(緑) ● 火=赤 ● 土=黄 ● 金=白 ● 水=黒(紫) で表されます。
吹き流しの色はまさにこの五色。
幼な子に魔が忍び寄っても、
「万物を成す5つの元素」が守ってくれる(=邪気を祓ってくれる)と信じられたようです。
少し意味合いは違ってくるものの、お寺でも五色幕(ごしきまく)が見られますよね。
また、お隣の韓国にも黄、青、白、赤、黒の
五色で構成されたオバンセク(五方色)というものがあります。
これもやはり五行思想からきており、
厄除けや無病息災の願いを込めて、子供の韓服に使われるのだとか。
和菓子の虎屋さんから端午の節句の季節限定で販売されるお菓子に、
「菖蒲(あやめ)合わせ」という名前の羊羹があります。
虎屋さん的には「紫や白のあやめの花が咲き匂うさまを表した」とのことですが、
どちらかというと鯉のぼりの「吹き流し」にも見えますよね?
虎屋さんの羊羹に合わせて、Salutトレイもカラフルな大理石で作ってみました。
カラフルなお菓子on カラフルなトレイですが、
トレイの配色を半分から右と左で切り替えたことで軽やかな印象です。 体調を崩しやすいこの季節。
邪気を祓ってくれる五色(ごしき)のパワーで健やかに初夏をお過ごしください。
菓子:
御菓子司とらや 「菖蒲(あやめ)合わせ」