妄想茶会のすすめ
Vol.16 2016 霜月 妄想茶会のすすめ
無人島にたった1冊の本をもっていくとしたら、皆さんはどんな本を選ばれますか?
茶流 さりゅうが選ぶとしたら間違いなくこの一冊。
『一日一菓』 木村宗慎 著 新潮社
一年間365日、菓子と器を著者の言葉や解説とともに記されています。
ページをめくるたびに、季節ごとの美味しそうなお菓子や美しい器の写真が、 日めくりカレンダーのように現れ1ページ1ページそれはもうため息がでる世界。
『眼福』とはまさにこのこと? ページごとに、目で見て味わいながらかきたてられる「想像力」
いつのまにか、凛とした空気の中にひきこまれ、
五感をも満たされていきなんともいえず幸せな気分になるのです。
すぐに大量の情報を得られる、便利な世界になるにつれ
私たちは、「想像力をはたらかせる」という
人間の豊かな能力が衰えてきているような気がします。
慌ただしい日常でも、立ち止まって今日も1ページ、この本とともに
『妄想茶会』おすすめいたします。
Commented by Mihoko
Selected by Tomoko