遠い海に想いを馳せる
- studio-mosaico
- 2016年8月1日
- 読了時間: 2分

Vol.13 2016 葉月 遠い海に想いを馳せる
Mon oreille est un coquillage
Qui aime le bruit de la mer
- Jean Cocteau - (1889-1963)
私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ
< 訳 / 堀口 大學 >

目を閉じ、手のひらで耳を覆ってみると・・・・潮騒の音と海の光景が浮かぶ。
日本から遠く離れたフランスの詩人、ジャン・コクトーの詩ですが、日本人のわたしにもとても共感できます。
現代の日本人よりも、昔の日本人は置かれた環境に不平を言わずに工夫して愉しむことが上手だったように思います。
暑い日には風鈴の音で涼を感じたり、水を打って地面の温度を下げたり。
そんな工夫のひとつと思えるのが、「浜土産」というお菓子。
はまづと、と読みます。

大正時代、海からほど遠い京都で、見るからに海辺のおみやげの如く、真夏でも日持ちするお菓子を、と考案されたといいます。
風流な籠の中に、防腐の役目を果たす桧葉が添えられ、その中に蛤?がごろごろと入っているその姿は、“近くの浜でとってきた”新鮮な風情たっぷりです。
今月のSALUTトレイは、籠目を思わせる模様のものを合せてみました。
コーディネートの際にいつも感じるのが色の取り合わせの妙。

トレイに「浜土産」を乗せてみたら・・・浜納豆の色と呼応してトレイのレンガ色(トラヴェルティーノ ロッソ)が俄然際立ってきました。
そして、白磁と思っていた菓子皿は、色白の大理石(ビアンコーネ)に乗せたら「淡い色の青磁」であることが判りました!人間同士もかくあり。
暑いのはしかたない夏。
暑い暑いと扇子をバサバサ仰ぐよりも、どうしたら涼しく過ごせるか?と工夫を凝らし、先人のようにスマートに夏を乗り越えましょう。
★菓子:亀屋 則克「涼菓 浜土産」
★菓子器:上田 恒次
★茶器:TSUNE(田中恒子の器)
★モザイクトレイ : bottega MOSAICI by Studio Mosaico
Selected & Commented by Megumi
Photos by Tomoko
Tray & Supervised by Mihoko
<番外編>
Mon nez est un coquillage
Qui aime la senteur des petites gâteaux
- El Greco -
私の鼻は貝の殻 おやつの匂いを嗅ぎ分ける
< 訳 /ならさきみほこ >

「浜土産」を堪能したあとのお楽しみがもうひとつ。。。
一つだけおやつの入った貝を嗅ぎ分ける貝合わせ
(本来の遊び方とはちょっと違いますが 笑)。

