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あなたは何派?


Vol.9 2016 卯月 ​あなたは何派?

トランプ派とかクリントン派とかアメリカ大統領選の支持政党の話ではありません。

桜餅の生地のお好みは道明寺派?長命寺派?桜の葉は食べる派?残す派?

3月から4月にかけてデパートの和菓子売り場に足を運ぶと、桜餅合戦が繰り広げられており、わたしたちの心を惑わせます。

3月最終週からは、なぜか“周辺お花見スポット情報”まで加わり、「和菓子を買ってお花見に行こう♪」と思わせる心理戦に苦笑してしまいます。

各和菓子店は選挙戦さながら。わずか数センチの小宇宙に、他店との差異化を図るのに必死だなぁと。

今月のSALUTでご紹介するのは、知人から戴いた「銀座あけぼの」の桜餅。自分では買わなかったかも知れないけど、戴いてみたら好みだった、ということ、ありますよね?

こちらは生地に白玉粉をたっぷり使った長命寺派。

塩漬けの八重桜がちょこんと載っています。

ふんわりとしたクレープのような食感で、「ふくさ包み」の形はどこか、奥ゆかしい日本女性を思わせます。

わたしは「桜の葉も食べる派」ですが、しなやかな桜葉は、口の中に葉脈が残らない柔らかさで、ほのかな塩気もちょうどよい。

「葉っぱなんて食べない派!」のかたも、だまされて召し上がってみて下さい。

「銀座あけぼの」さん、身近なところにたくさん店舗展開していますが、改めてWebsiteで会社概要を拝見してみました。

昭和23年、戦争の焼け跡が残る銀座で誕生した「あけぼの」のお菓子は、甘いものが大変貴重であった時代、敗戦で疲れ果てた人々の心を和ませ、明日への活力の素になったそうです。

”お菓子が満たすのはお腹ではなく心

今を生きるお客様の心を満たしつづけること

それが私ども銀座あけぼのの仕事です”

“お菓子が満たすのはお腹でなく心”!

素朴ながらなんと素敵なことばでしょうか。座右の銘にさせて頂きます(笑)。

せっかくですから、お腹でなく心を満たすお菓子をもうひとつ。

甘すぎない大人ピンク色のSALUTトレイをキャンバスに、茶道用のお干菓子で春を描きました。

満開の桜がはらはらと舞い、水面を流れる花筏(はないかだ)。

そして軽やかに舞う蝶と、生命力溢れる土筆(つくし)。

耳を澄ませばひばりの声が聞こえてきます。

干菓子は、四季折々の和菓子を作っていらっしゃる京都の「甘春堂」さん。

これほどまでに季節ごとのお菓子が存在するのは、世界でも日本だけなのではないかな、と誇らしく思います。

さて、主役のSALUTトレイについて。

いかがですか、この淡~い色合いの大理石♪全て天然の色です。

自然界にどれだけの色が存在するのか。

アトリエに整然と並ぶ大理石のラインナップをご覧になったら、種類の豊富さと色の鮮やかさに驚かれると思います。

色が違うのは含有物が異なるためで、石によって割り易さや臭いも違います。

膨大な種類の中から選んだ石と、これまたたくさんある木枠の色の取り合わせは無限大。

色白で無垢な木枠に、落ち着いた可愛らしさときりっと引き締まった意志の強さの同居する取り合わせは、制作者(T)の人柄そのもの。(←あれっ?制作者に会いたくなりました??)

オンライン販売もあり。

ご自身で作るのもあり。

一枚と言わず何枚でも欲しくなるSALUTトレイ。是非お手元にどうぞ。

★干菓子:甘春堂

★モザイクトレイ : bottega MOSAICI by Studio Mosaico

Selected & Commented by Megumi

Photos by Tomoko

Tray & Supervised by Mihoko


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